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[Web2expo08] シリコンバレーの投資家と起業家 双方が伝える Web 2.0 企業のリアルなお話

石橋 利真

石橋 利真

イベント,海外

研究員の石橋です。こんにちは。

サンフランシスコで開催されている O'Reilly Web 2.0 Expo に来ています。これから4日間、個人的に面白いと感じたセッションのレポートをお伝えしていきたいと思います。

初日は3時間のロングセッションを午前と午後、それぞれ7つの選択肢(!)から1つずつチョイスして参加する日。今回の Web 2.0 Expo は、過去に参加した O'Reilly ETech Conference に比べると並列開催されるセッション数が多い事(7~9本)と、User Experience / Design / Development といった従来のテーマに加えて新たに Marketing / Business Models and Strategies といった、よりビジネスよりなテーマのセッションが多く含まれているのが特徴的です。

うわついてないデス。地に足のついた話もしマス。そんな意気込みを感じます。

では今日のレポートをお伝えします:

[目次]

セッション名

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前半 - 投資家編

講演者
Rob Hayes
First Round Capital 社所属
経歴:
  • 日本貿易振興機構(ジェトロ) ~
  • Palm社でベンチャー投資ファンド機構の設立に従事 ~
  • Omidyar Network に投資家として参加 ~
  • 2006年 First Round Capital に参加
Jeff Clavier
Softtech VC 社創設者
経歴:
  • 16年間、エンタープライズソフトウェア業界にて起業家/アドバイザー/投資家として活躍
  • 2004年 Softtech VC 設立、以来20社以上の新興 Web ベンチャーを支援 ~
  • 2007年 Business 2.0 誌にて 13人の "Web 2.0 King Makers" に選ばれる ~
  • social media や community 系サイトに特化して投資を行い、既に5社がM&Aを通して成功を収めている

※経歴の詳細はこちらを参照のこと。

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要約
  • 僕らに企画を持ち込む際には、アイディア + ビジネスプラン両方をしっかり用意すべし。
  • プレゼンは最初の10分で「何がやりたいか」「幾ら必要か」を明確に提示すべし。
  • 知り合い経由での「あいつらすごいよ、会ってみな」が一番魅力的。人的ネットワークを駆使すべし。
  • Web 2.0 Expo のようなカンファレンスは僕らと会話する絶好の機会。

常識範囲の内容を強調している辺り、若年層の起業志望者が多い傾向が読み取れるかと。「カンファレンスは絶好の機会」は、実際に会場のそこら中にて、皆さん会話しまくっている様を見ると説得力があります。

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メモ書き
アイディアだけ持って僕らに会いに来ないで!
  • アイディアだけ持って来る起業家が多い
  • なぜその内容なのか、なぜ今なのか等の説得材料をきちんと考え抜いてから僕らに会いに来て
そのアイディアは誰かの問題を解決するのか、が重要
  • 潜在的なものも含む (e.g. Twitter)
  • 問題解決の過程での "エレガントさ" はどうでも良いの!
    • ほとんどのカスタマーは "エレガントさ" なんて気にしていない
    • Windows はエレガントじゃないでしょ
    • 気にするのは geek / engineer だけ。注意ね。
これから立ち上げる会社の組織規模を事前に想定しておくべし
  • 数人 / 数十人 / 数百人~ 規模、どんなサイズの組織にしたいのか
  • それによって、僕らのアドバイスや投資戦略も変わってくるからね
  • 数人規模の会社でも投資する価値は充分あるよ。キミらの成長に期待しているから
創業者の数は2-3人がベスト
  • 4人以上は... まず身構えます
  • 僕らに会いに来る前に、お互いの信頼関係を築いておいてください
  • プレゼンのその場で喧嘩になったり>
マーケティング戦略
  • サービスアイディアとセットであらかじめ考えておくべし
  • 流通計画は必須。無いと話になりません
  • ここを最初から僕らVCに頼らないで!
人材雇用
  • ものすごく難しいタスク
  • 起業の段階で採用計画 / 予算 / スケジュール を立てておくべし
  • 欲しい人材は "必ず" 既に仕事についています。あなたの(知り合い)ネットワークを使ってアプローチ&説得するべし
起業初期フェーズでの投資援助は避けるべし
  • できることなら (1) 親族の資金援助を頼る、 (2) 職に就く傍ら夜なべする のいずれかで初期プロトタイプ運営までこぎつけるべし
  • そうでないと僕らの投資判断が難しく、援助しにくい
知人からの紹介が一番魅力的
  • 僕らにとって、知り合いからの 「あいつらすごいよ。一度会ってみな」 が一番魅力的なファーストコンタクト
  • web ベンチャー系のイベント (San Francisoo なら毎週必ずどこかでやってる) やバーを通じて、僕らの知り合いと繋がるべし
  • これがアポイントを取る最短の方法
Web 2.0 Expo 等のカンファレンスも絶好の機会
  • こういったカンファレンスは、僕らと直接、数分間の会話ができる絶好の機会
  • その会話の中で、あなたの状況を判断してアドバイスできます
  • できるだけ会話をする場を設けるので、どんどん来てください
  • 他にも Y Combinator や大学のカフェテリアにも出没します
企画プレゼンについて
  • どんなことがやりたくて、幾ら必要なのかをわかりやすく伝えるべし
  • まず最初の10分で、最低この2つを提示
  • そこを聞いた上で、残りを聞くかどうかの判断をします
  • 何が言いたいのかがまず伝わらないプレゼンは、すぐに打ち切らせてもらうよ
  • お互いの時間を尊重してのこと
そちらから進捗確認をしてね
  • 僕らは週に15社以上の人々に会っています
  • プレゼン会議 / 昼食会 / 夕食会 ...目が回るスケジュールで
  • すべてを僕らで管理するのは難しいので、メールでつついてね

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Audience Q&A
未経験の起業志望者にも投資したいと思いますか?
  • もちろん。優れた才能を持っていれば、それを育てたいと思うからね。経験を積んでもらうために投資します
  • ポートフォリオ全体の中の比率としては少ないけどね

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余談

この後、ランチテーブルで隣の席に座っていた、Webベンチャーなおじさまと話をしたところ、

  • オレのVCはあんなに頼りにならないぞ
  • 相談しても、一方的に「ああしろ」「こうしろ」と指図するばかり
  • その度にエンジニアは嫌気をさして辞めていくし
  • 新たにエンジニアを雇っても、既存システムを引き継ごうとせず、いつもゼロから作り直し orz

とご不満な様子。投資家側もいろいろいらっしゃるみたいですね。そらそうだ。

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後半 - 起業家編

長くなってきたので次のエントリに書きます

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