News

「リクルートとハードウェア」の未来
-BRAIN PORTAL協力のHARD TALK TOKYO開催

2016/09/16

8月4日(木)、ハードウェアスタートアップに特化したトークイベント『HARDTALK TOKYO』が、リクルートホールディングスおよびそのハードウェアスタートアップの量産支援を行うBRAIN PORTALの協力のもと、リクルート銀座8ビルで開催されました。

hardtalk_1

イベント開催に先駆けて、HARDWARE CLUB ゼネラル・パートナーのJERRY YANG氏とBRAIN PORTAL Co-Founder /カスタマーサクセスリードの高橋ひかり氏が登壇。始めにJERRY YANG氏が、「HARD TALKは全世界で展開している、月1回の大きなイベントです。ハードウェア起業家のために、経験者の話を共有しているので、今日は楽しんでください!」と、挨拶。続いて高橋ひかり氏が、「KICKSTARTERやTECH IN ASIAなど、世界からゲストが集まっていますので、みなさんトークを楽しんでいただければと思っています」と挨拶し、この日のイベントがスタートしました。

hardtalk_2

 

リクルートホールディングスMedia Technology Lab. 室長の麻生要一氏とモデレーターを務めるBRAIN PORTAL Co-Founder /カスタマーサクセスリードの高橋ひかり氏が登壇。

まずは、「リクルートとハードウェア」というテーマで、これまでリクルートがどのような取り組みをしてきたか、麻生氏よりお話しいただきました。

高橋氏:
さっそく、リクルートとハードウェアというテーマで、ざっくばらんにどういう取り組みをされているのかご紹介いただけますか?

麻生氏:
リクルートといえば、「ゼクシィ」や「じゃらん」、「SUUMO」など情報メディアを運営しているイメージが一般的だと思います。そうしたライフスタイルやイベントの情報を選択支援するような事業以外にも、昨今力を入れ始めているのがハードウェアです。

ひとつ目の例は、リクルートテクノロジーズが取り組んでいるスマートロックです。これは、専用のアプリを使ってスマートフォンからドアの解錠と施錠ができるもので、不動産内覧での試用を始めています。

また、この「HARD TALK TOKYO」の主催でもあるBRAIN PORTALは、ハードウェアスタートアップの製造・量産支援を行っています。

製造支援では、50万人以上のハードウェアの専門家に協力してもらい、設計をしてもらえるほか、製造段階では工場ともひとつひとつアカウントを開いて取引をしながらネットワーク化しています。工場は、国内だけではなく中国の工場などもネットワーク化しており、専門家に協力してもらうことで、仕様書も何もないアイデアだけの状態から、3カ月で量産に耐えうるプロトタイプをスピーディーに作ることができます。

それ以外にも、1年半ほど前からTECH LAB PAAKというオープンイノベーションスペースを渋谷で運営しています。
累計200組ぐらいの研究者の方やスタートアップの方たちに、オフィスやコワーキングスペースとして無料で利用していただいています。また、この4月からハードウェアスタートアップ限定の会員枠も設けており、製造やビジネスモデルの相談にのるなど、様々な面から支援させていただいています。

hardtalk_4

高橋氏:
リクルートはいつ頃からハードウェアスタートアップ領域に参入したのでしょうか?
また、その背景について教えていただけますか?

麻生氏:
ウェブサービスなど情報サービスのイノベーションが出尽くし、IoTが次のイノベーションのフロンティアとなる時代が来たのだと個人的に思っています。これまでのように、いいものを作っているだけでは儲からなくなってくるでしょう。
“もの”に、主体サービスとしての情報サービスが付いたビジネスモデルみたいなものが儲かる時代になってくると思っています。

本当に良く出来たおもちゃのようなものは売れ続けますが、“ただのもの”というだけでは人はお金を払わなくなります。極論でいうと、“もの”はタダで手に入り、その上に提供されるサービスに対してお金を払う世界になっていくのでは?と思います。

hardtalk_5

そのときに、情報サービスの会社である我々は、次のフロンティアである“もの”の上での提供を主体とするサービスを作る力がほしい。そこに対してリクルートは進出していくべきで、そのタイミングが重要だと考えています。
昨今リクルートでハードウェア関連の取り組みが増えつつあるのは、そのタイミングを感じ始めているからです。

高橋氏:
ものに付加価値を付けるという関連で、最近の例では、ソニーとコラボレーションを行っていると思いますが、それについてもお話をお聞かせください。

麻生氏:
リクルートには伝統的に、従業員ひとりひとりが新規事業を創造し、そこに対して投資をしてサービス化していく『NewRING』という取組があります。分社化してからは各社ごとに『NewRING』を開催していますが、リクルートホールディングスが主催する『NewRING』、RECRUIT VENTURESは毎月一次審査会を開催し、いいアイデアに投資をしているのですが、昨今はオープンイノベーションを用いた新規事業開発にも力を入れています。

ハードウェアに力入れていきたいと考えている中で、個人的にも尊敬するメーカーであるソニーさんに、一緒にやらせていただきたい、と声をかけたら、ぜひやりましょうとお返事をいただいたところからコラボレーションが実現しました。
共同でワークショップを開催して新規事業を生むという取り組みを、リクルートとソニーで6月から開催しています。(レポートはこちらをご覧ください)

hardtalk_3

両社の社員100名強が一同に集まり、混成チームを結成。ソニー流のプロダクト開発はこう、あるいは、リクルート側の情報サービスのつくり方はこう、といった感じで、両社の知識や情報を組み合わせることで新しいプロダクトや事業を生み出そうとしています。そこからどんな事業が出てくるかは、ぜひ楽しみにしてほしいと思います。

今、リクルートとBRAIN PORTALは、このようにハードウェアに関する取り組みを推進し始めているので、ぜひみなさんと情報交換していきたいと思います。と高橋氏は締めくくり、トークセッションは終了となりました。

これからリクルートが取り組むハードウェアにもぜひ注目していただければと思います。