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ソニーとの共催Workshopシリーズ「半径100mの世界をアップデートせよ!」始動!

2016/06/03

ソニー株式会社と株式会社リクルートホールディングスは、共同で新規事業創出イベントを開催しました。ソニーの新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program(以下、SAP)」およびリクルートの新規事業開発プログラム「Recruit Ventures」によるWorkshopシリーズ「半径100mの世界をアップデートせよ!」がついに始動です!

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5月20日(金)、その初回のSession #1として、KICK OFF & MEETUPがソニーシティ大崎にて開催され、両社社員約140名が一堂に会しました。

このイベントは、会社の垣根を越えたアイデアをぶつけ合う場。お互い両社の持ち味をいかしながら、オープンマインドで和気藹々と進めていく、新規事業創出のためのワークショップイベントです。

イベントはソニー側の司会進行により始まりました。

まずはワークショップに先駆け、Media Technology Lab.(以下、MTL)室長 麻生要一より開会の挨拶をさせていただきました。

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まず、リクルートにおける新規事業開発の特徴を2つ紹介しました。

1つは、ボトムアップでやっているということ。
ひとり一人の心の中にある「不」、身の回りの課題を解決したいという強い願いのようなものから事業開発を行うのが、リクルート創業以来のDNAだと話しました。
もう1つは、オープンイノベーションでの新規事業開発。
昨今の特徴ですが、イノベーションを起こさなければならないスピードが日に日に加速しているので、一社の中で新規事業を作りきるというのがなかなか時代の要請に追いつかない。リクルート1社では持ち得ないようなアセットやノウハウをお持ちのみなさんと組み合わさって、その接点において事業開発ができたときに、いまだかつてない革新的なサービスが生まれるということを、身を以て実感していますので、今日のイベントも楽しみにしておりました!!と挨拶しました。

 

続いてソニー株式会社 SAPを率いている新規事業創出部 担当部長の小田島伸至氏からビデオメッセージにてご挨拶をいただきました。

2年前、ソニーは「SAP」という新規事業創出のプログラムを立ち上げました。
これは既存の事業ではできない発案、新しい分野へ打ち出していくためのプログラムです。結果として、これまでソニーが立ち位置を持っていなかった分野、机の下で眠っていたアイデアを世の中に出すところまでできるようになり、この2年間で、寄せられたアイデアからお客様のニーズのあるものを世の中に送り出してきました。
次にやりたいことが2つあり、1つはこういった商品で世の中をよりよくしていきたいということ、もう1つは机の下に眠っているアイデアをもっと引っ張っていきたい、そこをオープンイノベーションの発想で、今度は事業を内部だけではなく、会社の垣根を越えて、みなさまと一緒にものを作っていきたいと思い、このワークショップを立案しました、期待しています!とメッセージを送りました。

と、オープンイノベーションにより両社が一緒に取り組むことで、新しい事業が、新しい商品が生まれてくるのではないかという期待からこのイベントが開催されることが、奇しくも双方の開催の辞に見て取れました。

ここからは、ワークショップのファシリテーターを務めるMTL伴野にバトンタッチ。

まずは本編に移る前にアイスブレイキングとして、これから両社の社員が気軽に話ができるようにと、周りにいる両社のメンバーそれぞれが半々になるように、6~8人のグループにわかれることになりました。

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アイスブレイキングは、ひとり30秒程度で、互いに自己紹介。
それぞれまったく違う業種、部署、社歴の人たちが集まり、その新鮮さで期待に満ちあふれ、これだけでもおおいに盛り上がりました。

そして、いよいよワークショップの本編です。
ワークショップは二部構成。まずは第一部 インプットセミナー
インプットセミナーは、リクルートから2名、ソニーから2名、それぞれの会社のエッセンスを、ご自身の仕事内容を交えてお話しいただきました。

まずは、リクルートから。

リクルートホールディングス 経営コンピタンス研究所エバンジェリストの岩下直司からはリクルート30年目となる岩下が見るリクルートの特徴と事業開発スタイル、今回のイベントに期待することをテーマにお話しさせていただきました。

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「リボンモデル」」を基本とするビジネスモデル、カスタマー(生活者)とクライアント(企業)の「不」と「欲」を徹底して解消する姿勢と新しい価値の創造を目指す経営理念、ボトムアップ型の新規事業開発スタイルなどについてお話ししました。
ソニーさんとリクルートは新しいライフスタイルを提案し実現してきたという点など共通点も多いが、リクルートはテクノロジー起点の事業開発や、エンターテイメントなどの「欲」の部分の解決は意外と苦手ですので、ソニーさんと一緒に楽しいサービスが生まれることを期待しています!と締めくくりました。

 

続いてリクルートライフスタイル ホットペッパービューティー 統括プロデューサー 池上晋介からはカスタマー向けのホットペッパービューティーのサービスの裏にある、サロン向けに提供している予約管理システム「サロンボード」についての紹介と、開発、導入についてお話しました。

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2007年当時「ネット予約」が世の中で一般化したことを鑑みて、今後数年でサロン予約も「ネット予約」が当たり前の世界になると予測し、ホットペッパービューティー内にすでにあったネット予約を成長させる戦略を取った結果、国内最大級のサロン検索・予約サイトに成長できたと話しました。
営業サイドが懇切丁寧に説明していくことで、サロンの利用数も徐々に増え、今は4万軒近いサロンがサロンボードを利用している、とのことでした。
こうしたちゃんと使われるサービスをリリースするには、徹底した調査を怠らないことだと、池上はいいます。利用者に憑依するぐらいの徹底したペルソナ設計・モデリングが大事だと語りました。
最後に語られた、イノベーションは提供できるからといって、十歩先の技術を提供しても誰もついていけない。アイデアは「半歩から一歩先」までで提供、そして常に進化し続けることが重要、という言葉が印象的でした。

 

続いてはソニー。

新規事業創出部 IE企画推進チーム エンジニア 田中章愛氏からはソニーの新しい「ものづくりのしくみ」についてお話いただきました。

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SAPは2年前から始まりましたが、一貫しているのは、新規事業を立ち上げたい挑戦者のためのエコシステムということで、まさにリクルートのボトムアップの事業開発と同じような仕組みで進んでいるそうです。
SAPは、まさに種を持っている人、事業と起業家の自立を加速支援するもの。自分でものを作って「これどう?」ってみんなに見せるのが好きな人が集まっているので、そういうところから新しいものを生み出していく仕組みを作っているとのことです。
全社員からプランを募るオーディションを年に4回行い、ボトムアップで新規事業を推進したり、さらに現在は、クラウドファンディングとEC機能を携えた共創プラットフォーム「First Flight」を立ち上げ、テストマーケティングや販路開拓の1つとして利用しているとお話しいただきました。
そんな中から実際に出てきたプロダクトとしてFES WatchHUIS REMOTE CONTROLLERなどを、そして自身もハードウェアエンジニアとして関わったソニーとWiLとのジョイントベンチャー、 Qrio社のスマートロックも、この仕組みを使って出てきた製品とご紹介いただきました。

 

そして最後は、新規事業創出部 HUIS事業室 統括課長の八木隆典氏にお話しいただきました。

八木氏は、入社2年目当時「HUIS REMOTE CONTROLLER」というカスタマイズできるリモコンのアイデアを新規事業オーディションにて起案し、現在、商品化にいたっています。

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これらのプロダクトは、SAPの施策の一つとして、品川にあるソニー本社に開設された「Creative Lounge」の活動ともリンクして製品化にたどり着いています。Creative Loungeは各種工作機器を備えた、気軽にアイデアを試せる実験室のような場所。新しい事業を生むためには、やはり日頃から実験してないといいアイデアがなかなか出てこないという思いから生まれた場所で、先ほどの田中氏が企画運営をしています。趣味や自分のやりたいことのために使ってもいいというルールもあり、それがまたより自由な発想につながる場になっているようです。
そんな場所を活用しながら、八木氏のリモコン「HUIS REMOTE CONTROLLER」も誕生したとお話しくださいました。ものを作るときには様々なレベルで試作を作る必要がありますが、そのプロセスの中でCreative Loungeの3Dプリンターなどを使って試作ができたことが本当に良いことだったと言います。
その他、八木氏は欲しいと言ってくれる人がなぜ欲しいと思うのかヒアリングして製品にフィードバックすることの重要性も語り、会場も頷いていました。

以上で、ワークショップ第一部が終了。

ソニー、リクルートのお互いの新規事業に対する考え方の違い、あるいは共通点を見いだすことができた有意義なセミナーとなりました。

 

第二部は、立食を交えての「Meetup&懇親会」。

再度、近くの方と互いの社員が半々になるように集まり、今度は自己紹介だけではなく、名刺交換、そしてイベントのテーマでもある「半径100mの世界をアップデートせよ!」について、自分の思うアイデアをみんなにぶつけました。互いに議論、さらにアイデア出しをメンバーを入れ替えながら3ターム行い、短時間ながら濃密なブレストを行うことができました。

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こうして第二部は、イベント終了時間まで繰り返され、会場はおおいに盛り上がりました。

まだこの取組みは始まったばかりですが、ここから今まだ世の中にない、新しい何かが生まれそうな予兆を感じさせるワークショップとなりました!

次回は6月9日に弊社MTL CaféにてワークショップのSession2を開催し、アイデアソンを行います。こちらもMTL Webにてレポートをお届けしますので、お楽しみに。

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