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新規事業開発のプロが語る、「社内起業」とは?第3回『New RING SUMMIT』開催

2016/07/07

『New RING』は、リクルートの根底に流れる「誰もしていないことをする主義」、「わからないことはお客さまに聞く主義」、「社員皆経営者主義」、「健全な赤字事業を持つ」などを具現化する場として、30年以上にわたって開催されている新規事業提案制度です。これまでに『ゼクシィ』『カーセンサー』『R25』『ホットペッパー』『スタディサプリ(旧受験サプリ)』など、リクルートの根幹となる多くの新規事業を輩出してきた、リクルートグループにとって、従業員の意志で新規事業を提案できる貴重な機会でもあります。

NewRING サミットは、その名称が示すように、リクルートグループ全体の『New RING』の各取組や推進者が一堂に会し、お互いの事業アイデアを知ることで、触発し合い、全社的にイノベーションの熱量を高める場として企画されました。今年の『New RING』も、エントリー開始、そしていよいよ締切間近です。

3回目の開催となる今回のサミットは、『New RING』にこれから応募する人の道標となることを願い、これまでにリクルートの新規事業を生み出して来た三人をお招きし、基調講演として、新規事業を生み出すにあたって経験した貴重な体験をテーマにご講演いただきました。

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▼ご登壇者

『マーケットの声が背中を押してくれた ゼクシィ誕生物語』
渡瀬 ひろみ氏(株式会社ぱど 代表取締役)

『Airウェイトの事業立ち上げ ~起案資料から事業化~』
渡瀬 丈弘氏(リクルートライフスタイル Air ウェイトプロデューサー)

『「不」を新規事業アイデアに繋げるコツ -「国・算・理・社」思考法-』
石川 明氏(新規事業インキュベータ石川明事務所代表)

最初にご登壇いただいた渡瀬 ひろみ氏には、『ゼクシィ』の誕生秘話をお話いただきました。

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『New RING』で一度落選した渡瀬氏のブライダル情報誌の企画は、以前から「市場規模が小さい」、「情報誌モデルには向かない」という理由で、誰が提案してもリクルートはやらないと却下され続けてきた企画でした。「そんなもん、商売にならないよ」と経営陣に言われ続けてきたテーマを一から見つめ直し、クライアントやカスタマーの話を徹底的に聞き、業界の構造的な課題を見つけ出すことができたと語る渡瀬氏。商売にならないと言われていたことがすべて思い込みから来ていたこと、実は大きな市場があることを立証し、最終的に事業化までこぎ着くことができたと話しました。市場が小さいと言われ却下されていた事業が、結果として500億円事業へと成長していったという非常に興味深いお話を聞くことができました。

 

次にご登壇いただいたのは、リクルートライフスタイル『Air ウェイト』プロデューサー渡瀬 丈弘氏。

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『Air ウェイト』が生まれたきっかけは、ご自身の「不(不便、不満などの課題)」からというお話をいただきました。

氏が、行列のできる人気のお店で経験した、「行ってみなければ混雑状況がわからない」、「お店の前でずっと待たされる」といった「不」から着想したそう。そこから、クライアント(お店)側に飛び込み、クライアントの課題を調査しながら、カスタマー、クライアント双方の「不」を解消するサービスとして事業化させたお話をお聞かせいただきました。実際に「不」が起こる現場に足を運び、実証実験を繰り返すことで、新たな価値を創出させることができると氏は会場に語りました。

 

最後の登壇者は、リクルート在職時は新規事業開発室マネージャという立場で、1993年から2000年まで『New RING』の事務局を7年務められた石川 明氏。

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「不」を新規事業アイデアに繋げるコツをご教授いただきました。

氏は、ビジネスチャンス(=世の中の「不」)を探す手順として「国語・算数・理科・社会」の思考法で探すとテーマを見つけやすいといいます。また、世の中にどんな価値を提供して、誰にどうすれば喜ばれるかを考えるのが「仕事」の本質、とも話しました。企業に勤める人は「会社のために働く」のではなく、会社は自分の思いを実現するための「道具」「場」として上手く使ってほしいと。リクルートという大きな会社で通常業務の実績でNo.1になるのは難しいかもしれないが、『New RING』は社内でその分野のNo.1になれるチャンスでもある、今日ここに来ている人は、みなさん絶対に『New RING』に応募しましょう!! という励ましのお言葉をいただきました。

石川 明氏の著書 『はじめての社内起業 「考え方・動き方・通し方」実践ノウハウ
石川さん著書

 

基調講演のあとは、三人一緒にご登壇いただき、会場からの質疑応答をまじえたパネルディスカッションを行いました。自分たちの思いついたアイデアを新規事業起案に繋げるためのコツを伝授いただき、今回の『New RING SUMMIT』は幕になりました。

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これから『NewRING』にチャレンジする者にとってはもちろん、来場者全てにとって、日頃の考え方のヒントとして、非常に刺激となるお話をたくさん聞くことができ、有意義な時間を過ごすことができたのではないでしょうか?

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