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インバウンド事業からVR先駆者まで!TECH LAB PAAK第4期生卒業成果発表 -OPEN PAAK DAY#4レポート

2016/08/08

今回で早くも4回目となるPAAK会員 卒業成果発表会『OPEN PAAK DAY#4』が、6月28日にTECH LAB PAAKで開催されました。

本レポートでは、この日のメインプログラムである卒業成果発表と審査結果の模様をお届けします。前編のトークセッションとあわせてご覧ください。

第4期 PAAK会員卒業成果発表会

4期生は30チーム。うち、事前の予選を経て12チームが持ち時間3分で発表を行い、審査員にお招きしたみなさまから講評をいただきました。

審査員
TechCrunch Japan Chief Editor 西村賢氏
日本マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト 砂金信一郎氏
LIG Founder兼取締役副社長 岩上貴洋氏
PAAKメンター 安武弘晃氏
株式会社リクルートホールディングス Media Technology Lab.室長 麻生要一氏

発表者
1.金村容典氏 フラミンゴ
2. 額田一利氏 embot
3. 奥園哲行氏 学習を学習するスマートノートStock
4. 廣橋博仁氏 靴のヴァーチャル試着サービス flickfit
5. 石井翔氏 Grimoire.js
6. 岡村アルベルト氏 Residence
7. 広野萌氏 AdriaBlue
8. 山口征浩氏 STYLY
9. 安本匡佑氏 参式電子弓
10. 仙石裕明氏 Spaada
11. 高瀬昇太氏 Blincam
12. 水鳥敬満氏 InAppTranslation

1.金村容典氏 フラミンゴ opd4_2_1

日本に住んでいる外国人のためにサービスを提供している。今一番力を入れているのが、語学アプリの「フラミンゴ」。好きなカフェに好きな時間に好みの外国人を呼んで、マンツーマンのレッスンが受けられるアプリ。チャットは完全無料。個性溢れるネイティブが在籍。入会金無料の都度払いのため、月額料金は掛からない。マンツーマン市場でシェアを取った後で、モバイルで友達と一緒にレッスンを受けるなどの市場を獲得し、語学市場合計2000億円の市場を取っていくのが目標。

2. 額田一利氏 embot

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段ボールで作れるロボット「embot」を開発。アプリやセンシングデータを元に、ロボットのポーズを変えることができる。子供たちでも作れるように教材を設計し、アプリと組み合わせてポーズが変えられるようなものも作っている。機能拡張のひとつとして、LINEと連携することもできる。例えば、スタンプと連動させて、「悲しい」スタンプを押すと悲しい表情に変るような仕組み。今後は教材からアウトプットしていき、その後おもちゃなどほかの可能性も探っていく予定。

3. 奥園哲行氏 学習を学習するスマートノートStock

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Stockは高校生以前のようなカリキュラム決まっている学習とは異なる、大学生や大人の生涯学習のような幅広い分野に及ぶ学習を、人工知能が学習者の学習スタイルを学び、ガイドをしてくれるノートアプリ。自分の専門分野や興味分野で調べた単語をキーにして、学習者の知的好奇心に訴えかける学習内容を自動でリストに生成するのが特徴。書き留めたノートの内容から新しいキーワードに出会い、それをまたノートに書きためてさらに学習していくという、新しい学習のスタイルを提案している。

4. 廣橋博仁氏 靴のヴァーチャル試着サービス flickfit

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靴に特化した、インターネット上で“試着”が出来るサービス。ユーザーの足を3Dで計り、購入前に靴と足の当たり所や圧が掛かる場所を調べることができる。独自技術はふたつあり、ひとつは靴の内寸測定を既存のものから実際に計ることができることと、もうひとつは、足と靴の3Dデータを使い、位置合わせをするアルゴリズムを作ることができる点。スマートフォンのアプリで足のデータを取り込める環境も制作中で、グローバルにスケールさせていく予定。

5. 石井翔氏 Grimoire.js

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ウェブ 3Dのサービスを作るための、従来のウェブ用プログラミング言語と親和性の高いJavaScriptライブラリ(誰でもJavaScriptプログラム内で使用することができるプログラムの集合体)を作るオープンソースプロジェクト。今まで同様のプロジェクトを「jThree」という名前で進めてきたものを改めて「Grimoire.js」に名称を変更している。これまで3回のαリリースと、ウェブ上だけで3Dが試せるエディタの「jThree-studio」をリリース。今後のウェブ開発フローとして、テキストエディタのみで完結させられるなどバージョン管理をしやすいようにしていく。

6. 岡村アルベルト氏 Residence

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わずか3000円から、ビザの取得が簡単に行えるウェブサービス。入国管理局が作成している申請書類は、すべて日本語で書かれているが、それを英語・中国語・韓国語など自分の国の言語で、出てくる質問に答えていくだけで日本語の申請書類を自動的に作成できるウェブサービス。通常入国管理局では6時間ほど待たされるが、本サービスではSkypeで本人確認をし、必要な書類を集めてもらうだけで行政書士が入管に申請してくれる。新しいビザは、住んでいるところに郵送も可能。最大の特徴は価格が3000円からで、書類作成だけならば無料で利用できる。

7. 広野萌氏 AdriaBlue

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発足当時から“革命”の2文字を掲げて、ただ便利なだけではなくひとつ飛び抜けたアイデアのアプリを作ってきた、と話し、3つのサービスを紹介。「INTEMPO」は乗り換え案内をして、出発駅までの距離や歩幅などを自動的に計算。自分が乗りたい電車に間に合うように、最適なリズムの音楽を流してくれるアプリ。「グルメスパイ」は、誰にでも気がつかれずに料理を撮影出来るアプリ。「inShade」は、目的地まで日陰しか通らない日よけルートを検索するアプリで、梅雨明けの暑い時期を狙ってリリースする予定。

8. 山口征浩氏 STYLY

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ファッションの魔法を加速するVRショッピングモールの構築を行っている。世界初のファッションに特価した、VRショッピングモールのリリースに向けて現在は準備中。ブランドの世界観を、VRを使って表現。その中でブランドを好きになってもらい、商品の購入も行える。宇宙の中でテレビショッピング的に商品を紹介して購入できるなど、VRならではのショッピングの可能性を追求している。

9. 安本匡佑氏 参式電子弓

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昨年「Mashup Awards」の最優秀賞を受賞した「参式電子弓」。 VRのような専用ゴーグルを使用せず、敵の映像を壁などリアルな空間に投影し、弓形をしたデバイスでその敵に向けて矢を射ることができるプロダクト。「参式電子弓改」では、ネットワーク対戦にも対応しており、協力プレイが行えるようになった。「VISTouch」は、ふたつのスマートフォンなどの端末を組み合わせることで、立体的な映像を自由にインタラクティブに見ることができるプロダクト。マルチOSにも対応している。さらに、ひとつのデバイスだけで実現した「VISTouch AIR」も開発中。

10. 仙石裕明氏 Spaada

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街を作りリアルタイムに人口の変化などが楽しめるゲームの「シム・シティ」にインスパイアを受け、そのリアル版ともいえるサービスを目指している。実際の街に新たに何かの施設を建てようとしたときに、そこは商業地なのか住宅地なのかなど、その地域の情報が必要になるが、そういった建設時に必要な多岐にわたる情報を提供。シミュレーションするツールの提供も行っている。また画像解析技術により、街情報は自動的に収集しデジタル化。実際に建てられる施設の種類や、何を建てればもっとも収益が上げられるのかなどをわかりやすく可視化していくサービス。

11. 高瀬昇太氏 Blincam

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Blink(まばたき)で撮れるカメラを作っている。スマートフォンで写真を撮ろうとしている最中に、決定的瞬間を逃してしまうことがある。その瞬間を逃さないように作られたのが「Blincam」である。カメラを眼鏡にセットして、まばたきすることで写真の撮影が可能に。撮影した映像は、スマートフォンに自動的に保存される。

12. 水鳥敬満氏 InAppTranslation

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アプリ開発者が、アプリを多国の言語に対応するのをサポートするツールの「InAppTranslation」。iOSのライブラリをアプリに組み込むだけで、ウェブサイトのダッシュボードから簡単に翻訳データの入れ替えを行うことができる。翻訳のミスも、ウェブページで修正が可能。「アナリティクス」と「ユーザーフィードバック」機能も開発。こちらはユーザーのフィードバックから翻訳の質を見極めたり、どの国の言語に対応すればユーザーが増えるか?といった情報を分析することができる。

審査発表
1組の欠席はあったものの、12組の発表が卒業成果発表。休憩時間の合間に、審査員賞の選出とオーディエンス賞の投票が行われました。

審査発表に先立ち、麻生から乾杯とともに挨拶が行われました。

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「半年間かけてみなさんがやってきたことを聞かせてもらって、感動する1日でした。いつもいっていることですが、みなさんがここに入居していただいている間、我々は1円もいただいていません。みなさんから何もしてもらってないのに、私たちはたくさんしてあげてるということを、この場で感謝して欲しいです」と“いつもの”挨拶。笑いと共に、会場内も一段と和やかな雰囲気なりました。

そしていよいよ本日の審査結果の発表!

TechCrunch Japan賞
水鳥敬満氏 InAppTranslation
副賞はAmazonギフトカード3万円分

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西村氏:「シリコンバレーでこのデモを見ても、違和感ないなというものでした。今後資金調達などのニュースがありましたら、お知らせください!」

受賞者コメント:「PAAKの6カ月という区切りが良くて、実際にプロダクトローンチを、今日発表することができました。ありがとうございます!」

マイクロソフト賞
廣橋博仁氏 靴のヴァーチャル試着サービス flickfit
副賞はApple Storeギフトカード3万円分

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砂金氏:「測定したデータなど、素晴らしいデータベースが世界中で作られると思いますので、是非データを貯めていただきたいです。副賞とは別にスタートアップ向けのBizSpark Plusを使って、データをじゃんじゃん貯めてください。もしビッグになったら、リクルートさんとマイクロソフトのおかげですといってください!(笑)」。

受賞者コメント:「PAAKで本当に勉強させていただきました。ありがとうございます。僕らはプロジェクトを起ち上げて1年弱ぐらいですが、いろいろみなさんに刺激をいただかないとやっていけない状況です。場所を提供していただき、新しい出会いがあるのはありがたい状況だと思っています。みなさんでスタートアップにチャレンジしていきましょう!」

LIG賞
額田一利氏 embot
副賞は東京ヴァンテアンクルーズ2名様トワイライトゴールドコース
岩上氏:「LIGがIoTの分野でプラットフォームを作っていこうと思っていますので、ぜひコラボして何かいい物ができたらいいなと思っています。よろしくお願いします」。

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受賞者コメント:「ありがとうございます。未来のPAAK生を創るプログラミング教材になれるように、頑張りたいと思います!」

メンター特別賞
岡村アルベルト氏 Residence
副賞は【東京 六本木】ザ・リッツ・カールトン東京「アジュール フォーティーファイブ」2名様ディナーコース

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安武氏:「私自身がここ3カ月ぐらいビザを取る申請をしていたのですが、本当に大変でした。世の中の非効率を改善するのは難しいですが、その問題に正面から取り組まれて、しかも3000円という信じられない値段を出されています。これは本当にイノベーティブだと思い選びました」。

受賞者コメント:「今対応しているのは日本のビザだけですが、年明けにはグローバルに対応国を増やしていく予定です。人が外国に行く際の一番大きなハードルはビザです。そこをボーダレスにして、人がいろんなところに自由に行ける世界を実現したいと思っています」。

TECH LAB PAAK賞
山口征浩氏 STYLY
副賞は松坂牛肉セット

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麻生:「STYLYは、ファッションECVRのリーディングプレイヤーになりつつあると思っています。PAAKとしても、「すごい卒業生を出せた」と今後言えそうな感じがしたので選びました。・・・・・・というのが表向きのコメントです。山口さんは最近めっちゃテレビに取り上げられてて、出るたびにPAAKのパネルが映るんですよ(笑)。本当にPRにご協力いただいて、ありがとうございます!」

受賞者コメント:「そういった意味では一番迷惑かけているかも(笑)。ありがとうございます!」

オーディエンス賞
今回も前回に引き続き、僅差で2チームにオーディエンス賞が選出されました。
岡村アルベルト氏 Residence 水鳥敬満氏 InAppTranslation

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オーディエンス賞受賞の両チームは今回卒業せずに、もう半年PAAKを利用できるという特例の対象に!

このあと全員で記念撮影が行われ、そのまま懇親会へと続いていきました。第4期生のみなさま、ご卒業おめでとうございます!

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