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PAAK発! 起業家が初動でコケない秘訣! 『#SnSnap』西垣氏Interview

2016/01/15

リクルートホールディングスが、社会課題の解決に挑むオープンイノベーションを推進する場として提供しているTECH LAB PAAK(以下、PAAK)。厳選なる審査をクリアした会員に対し、半年間に渡って自由に使えるスペースと設備、見聞と人脈を広げる機会を提供している。いま話題のサービス『#SnSnap』をスケールさせたドーグス代表の西垣雄太氏も、PAAK卒業生のひとり。西垣氏へのインタビューを通じて、志ある人をサポートするPAAKの可能性を探りたい。
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西垣氏が展開する『#SnSnap』は、メディアでも多く取り上げられている話題のサービスだ。仕組みはシンプル。指定のハッシュダグを付けてTwitter、Facebook、Instagramに公開した写真を専用端末で読み込み、付属のプリンターから印刷するというもの。プロモーションやイベントを主催する企業が月単位、日単位で専用端末を会場に設置し、その場に集ったユーザーが利用することで、企業はソーシャルメディアでのマーケティング効果を見込めるだけでなく、新たなユーザーをイベント会場に呼びこむことができる。費用は企業負担、ユーザーは無料で利用できるのもスケールを加速化させた。実際に導入された現場では、普段はソーシャルメディアに投稿しない、もしくは公開範囲を限定しているユーザーも、ブランドのロゴやプレミアムフォトフレーム、ときにはクーポンが印刷された写真がほしくて、積極的に写真をシェアする姿が見られたという。さらに、専用端末が読み込んだユーザーのデータは新たな事業やサービス、商品開発のヒントとしても利用できるとあって、今後の展開が期待されている。
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「再び、リアルが支持される時代に差しかかっている」という西垣氏。写真を画像データとして共有するだけでなく、モノとして残せる点に消費者との共感の接点を置いた点に西垣氏ならではの視点を感じたのが、出自を聞けば納得できる。Appleでキャリアをスタートし、インターネット黎明期にアンケート調査に目をつけたマクロミルに転身、さらにシェアリングコミュニティーを展開するスタートアップ、スペースマーケットで経験を深めたという。マーケティングの眼差しと、スタートアップの実行力を両輪でまわした点に『#SnSnap』がスケールした必然を感じるのだ。では、そんな西垣氏が、PAAKに求めたものとはなんだったのだろう。
「PAAKという場や、運営している方々には本当に感謝しています。『#SnSnap』は運良く早い段階からクライアントがつきましたが、それでも初期費用を最小限に抑えられたのは大きなメリットで、環境や設備を提供してくれたPAAKがあればこそだと感じるからです。」
同時に立地も魅力的だったという。「渋谷、しかもAppleストアの上という好立地は営業面でメリットがありました。『#SnSnap』に関心を寄せてくださるクライアントには大手企業やラグジュアリーブランドも多いのですが、打ち合わせ場所としてPAAKを利用することで対等に肩を並べられる感じがありました。印象的だったのは、クライアントのご担当者の中に、スタートアップの構想をお持ちの方がいらっしゃったこと。『PAAKの取り組みに興味がある』ということで、会員としての所感などを話すなかで打ち解けることも少なくありませんでした。」と西垣氏。
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一方で、学生時代に留学を経験した西垣氏だからこその視点も。「PAAK会員は、自分と同じ境遇にある人たち。シリコンバレーにも通じる、刺激を与え合う仲間との出会いが励みになりました。精神論にとどまらず、打ち合わせに招いたクライアントを紹介しあうといった実際的なメリットも大きかったです。」さらに、この出会いという観点で触れられたのが、PAAKの所長であり、Media Technology Lab. (以下、MTL)室長でもある麻生要一氏の存在。「PAAKとは関係なく、たまたま別のルートでMTLのスタートアップである『BRAIN PORTAL』とコラボレーションしたんです。あちらはプロダクト製造のニーズを抱えるスタートアップと、工場や製造関係の専門家をマッチングする支援サービスを展開していて、僕らは専用端末の製造をサポートしてもらいました。最初は、製造工場を自力で探していたけどラチがあかなくて本当に助かったんですが、そういう関わりの中で、麻生氏が『BRAIN PORTAL』の事業化にも関与していたことが分かったんです。そこから一気に、チームのような一体感が芽生えたんですよね。そのおかげで、専用端末の製造が間に合わず、納品がイベント当日の朝になるというピンチの自体に、『BRAIN PORTAL』のメンバーが車を出して納品と設置をサポートしてくれるというサプライズも。あのときは嬉しかったですね。」
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PAAKがもたらした環境と人との出会いを利用し、半年という短い期間で事業をスケールさせるという好調な滑り出しをみせた西垣氏だが、これからの展開にも期待してほしいと語る。『#SnSnap』に関しては、プレミアムラインや上位機種の開発、アジアを皮切りとした海外展開、大手カメラ・プリント業者との共同開発など、話がつきない。加えて、もうひとつの目標が、PAAKに入会した当初に掲げていたビジネス構想の具現化。状況的な判断から、同時並行で温めていた『#SnSnap』を優先させたというが、この成功に勢いをつけ、こちらのビジネス構想も孵化に向けて行動を起こしているという。リリース前のため詳しい紹介は控えるが、若い人の欲求に火をつけることで、閉塞感が蔓延する日本をネクストステージに導くポテンシャルを秘めたサービスだと感じた。
西垣氏は語る。「僕たちスタートアップは、世の中の人が諦めていたものを具現化することで期待に応えます。そこで正当な評価、対価を得たうえで、前よりも高まっている世の中の期待にさらなるビジネス構想で応えていく責任があると思うんです。」迷いのない言葉で語る姿が印象的で、彼のような存在が増えるほど日本のスタートアップは盛り上がり、チャレンジする若者が増えていくのではないかと感じられた。
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PAAKは、ビジネス、社会的取り組み、研究など分野にとらわれず、また会社・団体、個人を問わず、この社会をよくするイノベーションの創造を応援しているという。我こそはと思う人は会員にエントリーしてみてはいかがだろう。

#SnSnapオフィシャルサイト
※西垣氏の会社#SnSnapでは現在、エンジニア、デザイナー、PR、人事の採用を行っているそうです。気になった方はinfo@snsnap.co.jpへ連絡してみましょう!

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